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涼宮ハルヒの憂鬱 第02話 涼宮ハルヒの憂鬱T
全セリフ

注意事項
"■キョン"→ナレーション
"キョン"→登場人物
"(名前)"は回想シーン
■キョン
サンタクロースをいつまで信じていたかなんて事はたわいもない世間話にもならないくらいのどうでもいい話だが、それでも俺がいつまでサンタなんていう想像上の赤服じーさんを信じていたかというと、これは確信を持って言えるが、最初から信じてなどいなかった。
幼稚園のクリスマスイベントに現れたサンタは偽サンタだと理解していたし、おふくろがサンタにキスをしている所を目撃したわけでもないのにクリスマスにしか仕事をしないジジイの存在を疑っていた賢(さか)しい俺なのだが、はてさて、宇宙人や未来人や幽霊や妖怪や超能力者や、悪の組織やそれらと戦うアニメ的特撮的マンガ的ヒーロー達がこの世に存在しないのだということに気付いたのは相当後になってからだった。
いや本当は気付いていたのだろう。ただ気付きたくなかっただけなのだ。
俺は心の底から宇宙人や未来人や幽霊や妖怪や超能力者や、悪の組織が目の前にふらりと出てきてくれることを望んでいたのだ。
しかし、現実ってのは意外と厳しい!
世界の物理法則がよくできていることに感心しつつ、いつしか俺は、テレビのUFO特番や心霊特集をそう熱心に見なくなっていた。
宇宙人?未来人?超能力者?そんなのいるわけねぇ。でもちょっといてほしいみたいな、最大公約数的な事を考えるくらいにまで俺も成長したのさ。
中学を卒業するころには、俺はもうそんなガキみたいな夢を見ることからも卒業して、この世の普通さにも慣れていた。
 俺はたいした考えも無く高校生になり、そいつと・・・出会った
ハルヒ
「東中出身、涼宮ハルヒ。ただの人間には興味ありません。 この中に、宇宙人・未来人・異世界人・超能力者がいたら、私のところに来なさい。以上」
クラス
「・・・・・・・・・」
■キョン
これ、笑うとこ?
えらい美人がそこにいた
キョン
「あ・・・はぁ・・・」
ハルヒ
「ふん・・・」
岡部先生
「・・・ああ。では次」
■キョン
誰もが冗談だと思った。結果から言うと、それはギャグでも笑いどころでもなかった。
ハルヒはいつも大マジなのだ。
こうして俺たちは出会っちまったぁ・・・。しみじみと思う。偶然だと信じたいと

OP
♪冒険でしょでしょ?

■キョン
涼宮ハルヒは、黙ってじーっと座っている限りでは、一美少女高校生にしか見えなかった。
たまたま席が真ん前だったという地の利を生かして、お近づきになっとくのもいいかな〜と一瞬血迷った俺を、誰が責められよう。
キョン
「なぁ」
ハルヒ
「ん」
キョン
「初っ端の自己紹介のアレ、どの辺りまで本気だったんだ?」
ハルヒ
「・・・」
キョン
「・・・」
ハルヒ
「初っ端のアレって何」
キョン
「いや、だから、宇宙人がどうとか・・・」
ハルヒ
「・・・あんた宇宙人なの?」
キョン
「違うけどさ・・・」
ハルヒ
「違うけどなんなの」
キョン
「ぅ、あぃや、なんもない」
ハルヒ
「だったら話し掛けないで。時間の無駄だから。ふんっ」

谷口
「もしあいつに気があるんだったら、悪いことは言わん。止めとけ」
「中学で涼宮と三年間同じクラスだったから知ってるんだがな。あいつの奇人ぶりは常軌を逸してる」
国木田
「あの自己紹介?」
谷口
「そう。中学時代にもわけのわからん事を散々やり倒していたなぁ。有名なのが校庭落書き事件。」
キョン
「なんだそりゃ」
谷口
「石灰で白線引く道具があるだろ?あれ何つーんだっけ?あ、まぁいいや。
 それで校庭にでかでかとけったいな絵文字を書きやがった事がある。
 しかも夜中の学校に忍び込んで。」
キョン
「その犯人があいつだったってわけか」
谷口
「本人がそう言ったんだから間違いない。
 朝教室に行ったら、机が全部廊下に出されていたこともあったなぁ。
 校舎の屋上に星マークをペンキで描いたり、学校中に変なお札をベタベタ貼りまくられたこともあった」
谷口
■キョン
「キョンシーが顔に貼っつけてるようなやつな」
何やってんだ・・・?こいつ・・・。
谷口
「意味わかんねぇよ・・・」

谷口
「でもなぁ、あいつモテるんだよなぁ。なんせツラがいいしさ。
 おまけにスポーツ万能で、成績もどちらかといえば優秀なんだ。
 ちょっとばかし変人でも黙って立ってたらそんなことわかんねぇし」
国木田
「それにも何かエピソードがあるの?」
谷口
「一時期はとっかえひっかえってやつだったなぁ。
 俺の知る限り、一番長く続いて一週間。
 最短では告白してOKした五分後に破局してた、なんてのもあったらしい。」
(ハルヒ)
「普通の人間の相手をしてる暇は無いの!」
キョン
「・・・」
国木田
「・・・」
谷口
「ん?い!ぁ!聞いた話だって!!マジで!
 なんでか知らねーけど、告られて断るってことをないんだよ、あいつは。
 だからな。お前が変な気を起こす前に言っておいてやる。やめとけ。」
■キョン
やめとくも何も、そんな気は無いんだが

谷口
「俺だったらそうだなぁ・・・。このクラスでの一押しは・・・アイツだな」
国木田
「ん?」
谷口
「朝倉涼子。一年の女の中でもベスト3には確実に入るね」
キョン
「一年の女子全員を、全員チェックでもしたのか?」
谷口
「おーぅよ!AからDまでランク付けして、そのうちAランクの女はフルネームで覚えたぜ」
国木田
「朝倉さんがそのAなわけ」
谷口
「AAランクプラスだな。あれはきっと性格までいいに違いない」
キョン
「うぅん・・・」
ハルヒ
「はぁ!はぁ!はぁ!はぁ!はぁ!」
男子
「はぁえぇぇ・・・」
■キョン
この時期、涼宮ハルヒもまだ大人しい頃合で、俺にとっても心休まる月だった。
しかしながら、ハルヒの奇矯な振る舞いはこのころから徐々に片鱗を見せていたと言うべきだろう。

■キョン
というわけで、片鱗その1ー。髪型が毎日変わる。
月、火、水、木、金。曜日が進むごとに髪を結ぶ箇所が増えている。
月曜日にリセットされた後は金曜日までひとつづつ。
果たして日曜日はどんな頭になっているんだ?見てみたい気もする。
片鱗その2。体育の授業は男女別に行われる。
着替えは女が奇数クラス、男が偶数クラスに移動してすることになっているのだが、まだ男子が残っているのにもかかわらずやおらセーラー服を脱ぎだしやがった!
どうやら、男子生徒のことはじゃがいもくらいにしか思ってないらしい。
片鱗その3。呆れることに、ハルヒはこの学校に存在するあらゆるクラブに仮入部していたのだった。
運動部からは例外なく熱心に入部を勧められ、その全てを断って毎日参加する部活動を気まぐれに変えた挙句、結局どこにも入部することはなかった。
何がしたいんだろうなぁ、こいつはよぉ。

■キョン
そんなこんなをしながらゴールデンウィークが明けた一日目。
谷口
「よっ!キョーン」
キョン
「よ」
■キョン
ちなみに・・・、キョンってのは俺のあだ名だ。いい加減にやめてもらいたいのだが。

キョン
「あぁ、今日は水曜日か」
■キョン
などと考えつつ、魔がさしてしまったんだろう。それ以外に思い当たる節がない。
キョン
「曜日で髪型変えるのは、宇宙人対策か?」
■キョン
涼宮ハルヒに話し掛けていた。
ハルヒ
「いつ気付いたの?」
キョン
「うーん、ちょっと前」
ハルヒ
「あ、そう。・・・・・・私思うんだけど、曜日によって感じるイメージってそれぞれ異なる気がするのよね。
 色で言うと、月曜が黄色。火曜が赤で、水曜が青で、木曜が緑。金曜が金色で、土曜が茶色。日曜は白よね」
■キョン
初めて会話が成立したような気がする。
キョン
「なんとなくわかるような気もするが。つーことは数字にしたら、月曜日が0で日曜が6なのか」
ハルヒ
「そ」
キョン
「俺は、月曜は1って感じがするけどなぁ」
ハルヒ
「あんたの意見なんて誰もきいてない!」
キョン
「そうかい」
ハルヒ
キョン
「・・・」
「・・・」
ハルヒ
「・・・」
キョン
「・・・」
ハルヒ
「・・・」
キョン
「むぅ・・・」
ハルヒ
「・・・」
キョン
「ん」
ハルヒ
「・・・」
キョン
「うぅぅ・・・ん・・・」
ハルヒ
「私、あんたとどこかで会ったことある?ずっと前に」
キョン
「いーや」
ハルヒ
「はぁ」
■キョン
きっかけ。なんてのは大抵どうってことないものなんだろうけども、まさしくこれがきっかけになったんだろうなぁ。
しかし、ハルヒがまともな返答をよこしたことには驚きだ。 てっきり、うるさい・バカ・だまれ・どうでもいいでしょそんなこと、といわれるものばかりだと思っていたからなぁ。

■キョン
だから。ハルヒが翌日長かった髪をバッサリ切って登場した時には、結構俺は動揺した。
それにしたって、俺が指摘した次の日に短くするってのも短絡的過ぎないか?おい。
ハルヒ
「ん。・・・別に」

■キョン
あれ以来。ホームルーム前のわずかな時間にハルヒと話すのは日課になりつつあった。
キョン
「ちょいと小耳に挟んだんだけどな。付き合う男、全部ふったって本当か?」
ハルヒ
「何であんたにそんな事言われなくちゃいけないのよ。
 何を聞いたか知らないけど、まぁいいわ。たぶん全部本当だから」
キョン
「一人くらい、まともに付き合おうとか思うやつがいなかったのか」
ハルヒ
「全然ダメ。どいつもこいつもアホらしいほどまともなやつだったわ。
 宇宙人でも未来人でも超能力者でもないし」
■キョン
そりゃ普通そうだろ。
ハルヒ
「あと、告白がほとんど電話だったのは何なのあれ!?
 そういう大事なことは面と向かって言いなさいよ!」
キョン
「まぁそうかなぁ。俺ならどっかに呼び出して言うが」
■キョン
一応同意しておこう。
ハルヒ
「そんなことはどうでもいいのよ!」
■キョン
どっちなんだよ
ハルヒ
「問題はね。くだらない男しかこの世に存在しないのかどうなのってことよ。
 ほんと。中学時代はずっとイライラしっぱなしだった。」
キョン
「じゃ、どんな男ならよかったんだ。やっぱり宇宙人か?」
ハルヒ
「宇宙人。もしくはそれに準じる何かねぇ。とにかく普通の人間でなければ男だろうが女だろうが」
キョン
「どうしてそんなに人間以外の存在にこだわるんだ?」
ハルヒ
「そっちのほうが、面白いじゃないの!」
キョン
「はぁ・・・」

キョン
「ん、んぁぁ・・・」
谷口
「おい、キョン!お前どんな魔法を使ったんだ?」
キョン
「何の話だ?」
谷口
「俺涼宮があんなに長い間しゃべってるの初めて見るぞ。お前何言ったんだ」
■キョン
さて何だろう。適当なことしか聞いていないような気がするんだが・・・
谷口
「驚天動地だ」
国木田
「昔からキョンは変な女が好きだからね〜」
キョン
「誤解を招くようなことを言うな」
朝倉
「わたしも聞きたいな」
「わたしがいくら話しかけてもなーんにも答えてくれない涼宮さんが、どうしたら話すようになるのか。
 コツでもあるの?」
キョン
「・・・。わからん」
朝倉
「ふーん。でも安心した。涼宮さん、いつまでもクラスで孤立したままじゃ困るもんね。
 一人でも友達ができたのはいいことよね」
キョン
「友達ねぇ」
朝倉
「その調子で涼宮さんをクラスにとけこめるようにしてあげてね。
 せっかく一緒のクラスになったんだから、みんな仲良くしていきたいじゃない? よろしくね」
■キョン
と、言われてもな。
朝倉
「これから何か伝えることがあったら、あなたから伝えてもらうようにするから」
キョン
「うぅぅぅん、っだが待てよ!俺はあいつのスポークスマンでもなんでもないぞ!」
朝倉
「おねがい」

■キョン
席替えだそうだ。
ゴーフルの缶に入れられたクジを引いた俺は、窓際後方二番目というなかなかのポジションを獲得した!
さらばハルヒ〜。フォーエバ〜。
偶然だよな。
キョン
「全部のクラブに入ってみたってのは本当なのか?どこか面白そうな部があったら教えてくれよ」
ハルヒ
「無い。全然」
■キョン
即答しやがった。
ハルヒ
「全然無い!」
■キョン
どうやらこいつの口癖は、"全然"のようだ。
ハルヒ
「高校に入れば少しはマシかと思ったけど、これじゃ義務教育時代となんも変わんないわね。
 入る学校間違えたかしら」
■キョン
何を基準に学校選びをしているのだろう。
ハルヒ
「ミステリ研究会ってのがあったのよ。」
キョン
「へぇ。どうだった」
ハルヒ
「笑わせるわ。今まで一回も事件らしい事件に出くわさなかったって言うんだもの。
 部員もただのミステリ小説オタクばっかで、名探偵みたいなやつもいないし。」
キョン
「そりゃそうだろ」
ハルヒ
「超常現象研究会にもちょっと期待してたんだけど、ただのオカルトマニアの集まりでしかないのよ。
 どう思う!?」
キョン
「どうも思わん」
ハルヒ
「んぁ〜もう!つまんな〜い!!これだけあれば少しは変なクラブがあってもよさそうなのに」
キョン
「無いもんはしょうがないだろう?
 結局のところ、人間はそこにあるもので満足しなければならないのさ」
ハルヒ
「・・・」
キョン
「言うなれば、それをできない人間が発見や発明やらをして、文明を発達させてきたんだ。
 空を翔びたいと思ったから飛行機作ったし、楽に移動したいと思ったから車や列車を生み出したんだ。
 でもそれは一部の人間の才覚や発想によって初めて生じたものであり、つまり、天才がそれを可能にしたわけだ。
 凡人たる我々は人生を凡庸に過ごすのが一番であってだな・・・」
ハルヒ
「うるさい!」
キョン
「ん?」
ハルヒ
「ふんっ」
ハルヒ
キョン
「・・・」
「・・・」
■キョン
もしかしたら、この会話がネタ振りだったのかもしれない。

■キョン
それは突然やって来た。
ハルヒ
「んはっ!」
キョン
「うぅぉぉぉあっ!!んがっ!はっ!はぅ〜ん」
「何しやがる!!」
ハルヒ
「気がついた!!」
キョン
「何に・・・」
ハルヒ
「どーしてこんな簡単なことに気がつかなかったのかしら!」
キョン
「何が」
ハルヒ
「無いんだったら自分が作ればいいのよ!」
キョン
「だから何を」
ハルヒ
「部活よ!!」
キョン
「ああぁ・・・」
「わかった。まー今は落ち着け」
ハルヒ
「何その反応。もうちょっとあんたも喜びなさいよ、この発見を」
キョン
「は。今は授業中だ」
生徒一同
「あはははは・・・・・・・・・」
キョン
「ん〜」

キョン
「あ〜!ちょっこら!あ〜!あ〜!」
ハルヒ
「協力しなさい」
■キョン
カツアゲされてるような気分だぜ。
キョン
「何を協力するって?」
ハルヒ
「あたしの新クラブ作りよ」
キョン
「なぜ俺がお前の思いつきに協力しなければならんのか、それをまず教えてくれ」
ハルヒ
「あたしは部室と部員を確保するから、あんたは学校に提出する書類を揃えなさい」
■キョン
聞いちゃいない・・・。
キョン
「何のクラブを作るつもりなんだ?」
ハルヒ
「どうでもいいじゃないのそんなの!とりあえずまず作るのよ!
 いい?今日の放課後までに調べておいて。あたしもそれまでに部室を探しておくから!いいわね?」

キョン
「いいっ!?また!ちょっと待てっ!」
ハルヒ
「んっ!」
「これからこの部屋が我々の部室よ!」
キョン
「ちょい待て。どこなんだよここは。」
ハルヒ
「文化部の部室棟よ。美術部や吹奏楽部なら美術室や音楽室があるでしょ?
 そういう特別教室を持たないクラブや同好会が集まってるのがこの部室棟。通称"旧舘"。
 この部屋は文芸部!」
キョン
「じゃあ文芸部なんだろ?」
ハルヒ
「でも今年の春に3年生が卒業して、部員0。
 新たに誰かが入部しないと休部が決定していた唯一のクラブなのよ。で、この子が一年生の新入部員。」
長門
「・・・」
キョン
「じゃあ、休部になってないじゃないか」
ハルヒ
「ふん。似たようなもんよ!一人しかいないんだから」
キョン
「あの子はどうするんだよ?」
ハルヒ
「別にいいって言ってたわよ?」
キョン
「本当かそりゃ」
ハルヒ
「昼休みに会ったときに"部室貸して"って言ったら"どうぞ"って。本さえ読めればいいらしいわ」
「変わってるといえば変わってるわね」
■キョン
ハイ。お前が言うな。
長門
「長門有希」
キョン
「長門さんとやら。こいつはこの部屋をなんだかわからん部の部室にしようとしてんだぞ。
 それでもいいのか?」
長門
「いい」
キョン
「あいやー、しかし!たぶんものすごい迷惑かけると思うぞ〜」
長門
「別に」
キョン
「そのうち、追い出されるかもしれんぞ?」
長門
「どうぞ」
ハルヒ
「ふふーん。っま!そういうことだから!これから放課後この部屋に集合ね!
 絶対来なさいよ?来ないと死刑だから!!」
キョン
「わかったよ」
■キョン
死刑は嫌だからな。

■キョン
で、次の日。
ハルヒ
「先に行ってて!」
キョン
「・・・」

キョン
「何、読んでんだ?」
長門
「・・・」
キョン
「面白い?」
長門
「・・・・・・ユニーク」
キョン
「どういうとこが?」
長門
「・・・・・・全部」
キョン
「本が、好きなんだなぁ」
長門
「・・・・・・割と」
キョン
「そ、そうか」
キョン
長門
「・・・」
「・・・」
■キョン
帰っていいかなぁ、俺。
ハルヒ
「ん!」
「やぁ〜、ごめんごめん遅れちゃって。捕まえるのに手間取っちゃって」
みくる
「ひえぇぇ、ふぅぅん」
■キョン
またしても少女だった。しかもすんんげぇ美少女だった。
みくる
「なんなんですか・・・?ここ、どこですか・・・?何で私連れてこられたんですか?」
「なんで、か、か、鍵を閉めるんですかぁ!?一体何を」
ハルヒ
「黙りなさい」
みくる
「んきゅ・・・」
ハルヒ
「紹介するわ!朝比奈みくるちゃんよ!」
キョン
「はぁ」
みくる
「はわわわぁ」
長門
「・・・」
ハルヒ
「ふぅん」
■キョン
紹介、終わりかよ
キョン
「どこから拉致ってきたんだ?」
ハルヒ
「そんなことしないわ。任意同行よ」
キョン
「似たようなもんだ」
ハルヒ
「2年の教室でボンヤリしてるところを捕まえたの。
 あたし休み時間には校舎を隅々まで歩くようにしてるから、何回か見かけて覚えてたわけ」
■キョン
休み時間教室にいないと思ったら、そんなことしていたのか・・・。
キョン
「あ、じゃこの人は上級生じゃないか」
ハルヒ
「それがどうかしたの?」
キョン
「まあいい。ええと・・・朝比奈さんか。なんでまたこの人なんだ」
ハルヒ
「まあ見てごらんなさいよ。」
みくる
「ひっ!ぅん?」
ハルヒ
「めちゃめちゃ可愛いでしょう!?」
■キョン
危ない誘拐犯のようなことを言い出した。
「あたしね、萌えってけっこう重要なことだと思うのよね」
キョン
「・・・・・・。すまん。何だって」
ハルヒ
「萌えよ!萌え!いわゆる一つの萌え要素!
 基本的にねなにかおかしな事件が起こるような物語にはこういう萌えでロリっぽいキャラが一人はいるものなのよ!」
■キョン
ふぅん・・・。
みくる
「あ・・・」
ハルヒ
みくる
「それだけじゃないのよ!ふっ」
「ふゎぁ」
みくる
「へ?どひぇえええ!」
ハルヒ
みくる
「ちっこいくせにもほら、あたしより胸でかいのよ!ロリ顔で巨乳。これも萌えの重要要素の一つなのよ!」
「ふぁ!ふぁ!ふゎぁああ!」
■キョン
知らん。
ハルヒ
「あー、ホントにおっきいなー。なんか腹立ってきたわ。こんな可愛らしい顔してあたしよりおっきいなんて!」
長門
「・・・」
キョン
「アホかお前は」
ハルヒ
みくる
「でもめっちゃデカイのよ?マジよ?あんたも触ってみる?」
「はうぅ」
みくる
「ひっ!」
キョン
「遠慮しとく。すると何か?
 お前はこの・・・朝比奈さんが可愛いくて小柄で胸が大きかったからという理由なだけでここに連れてきたのか?」
ハルヒ
「そうよ!」
■キョン
真性のアホだ、コイツ。
ハルヒ
「こういうマスコット的キャラも必要だと思って。」
「みくるちゃん。あなた他に何かクラブ活動してる?」
みくる
「あの・・・、書道部に・・・」
ハルヒ
「じゃあそこ辞めて。我が部の活動の邪魔だから」
キョン
「!」
みくる
「・・・・・・ぁ・・・・・・あ!」
長門
「・・・」
みくる
「あ!そっか・・・。わかりました」
■キョン
何がわかったんだろう
みくる
「書道部は辞めて、こっちに入部します。でも!文芸部って何をするところなのかよく知らなくて」
ハルヒ
「我が部は文芸部じゃないわよ」
「え?」
キョン
「ここの部室は、一時的に借りてるだけです。
 あなたが入らされようとしているのは、そこの涼宮がこれから作る活動内容不定で名称不明の同好会ですよ」
キョン
「ちなみにあっちで座って本を読んでるのが、本当の文芸部員です」
みくる
「はぁ」
ハルヒ
「大丈夫!名前ならたった今考えたから!」
キョン
「・・・言ってみろ」

■キョン
皆の衆お知らせしよう。新しく発足するクラブの名前は今、ここに決定した!
ハルヒ
「SOS団!!」
キョン
「!」
みくる
「!」
長門
「・・・」
キョン
みくる
長門
「・・・」
「・・・」
「・・・」
■キョン
"世界を大いに盛り上げるための涼宮ハルヒの団"。略してSOS団である。そこ、笑っていいぞ。
本来なら、"世界を大いに盛り上げるための涼宮ハルヒの同好会"とでもすべきなんだろうが、何しろまだ同好会の体(てい)すらなっていないうえに、何をする集団なのかも分からないのである。
ハルヒ
「だったら団でいいじゃない!」
キョン
みくる
長門
「・・・」
「・・・」
「・・・」
■キョン
意味不明なハルヒの一言により、めでたくそのように決まった。
好きにしろよ・・・もう・・・。

ED
♪ハレ晴レユカイ

ハルヒ
「次回、涼宮ハルヒの憂鬱第2話!」
キョン
「違う。次回、涼宮ハルヒの憂鬱第3話。涼宮ハルヒの憂鬱U。
 少しは人の話聞きなさい。お楽しみに」

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